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伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎 特別展「日根野作三展-伊賀が生んだクラフトデザインの先駆者-」

展覧会の内容

 「戦後、日本の陶磁器デザインの80%は日根野氏がつくられた。」

 これは人間国宝の濱田庄司が、日根野作三に送った生涯を陶磁器デザインに捧げた日根野氏の活動の広さと奥深さに対する称賛の言葉である。

 現在の伊賀市西高倉に生まれ(1907~1984 年)、東京高等工芸学校(現千葉大学工学部)に学んだ後、小森忍の山茶窯(ツバキガマ、瀬戸市)にデザイン担当として務める。1933 年、小森と共に国立京都陶磁器試験所に入所、デザイナーとしての才能を開花させました。また「茶盌とは何か?」の思考を「茶盌とは、茶を点てる適当な凹をもち、片手で操作できる芸術的に格調の高き抽象彫刻である」と定義づけ、戦後の楽茶盌製作へと昇華されていきます。

 日根野氏の最大の魅力は日本陶磁振興会の発足(1947 年)と共に、京都・四日市・信楽・美濃・瀬戸・常滑・遠く益子にも指導に赴き、戦後のものづくりの機械化が進んだ時代に対抗するため、各陶業地の窯元・作家・それぞれの作り手の得意とする技術や個性・地域それぞれの特性を活かした指導はデザインにおける人間性の復興を目指すもので、昨年三重県立美術館で催された、日根野作三展(2023年7月1日~9月24日)は、日根野作三氏の生涯をたどる、過去最大のすばらしい回顧展でありました。

 今展は、地元に残る楽茶盌・佐那具陶磁器研究所の作品を中心に展示いたします。

                               陶芸家 小島 憲二


チラシ





日根野 作三

 日根野作三は、戦後日本を代表する陶磁器デザイナーで、明治40年(1907)、現在の三重県伊賀市に生まれ、昭和2 年(1927)東京高等工芸学校を卒業後、陶磁器デザイナーとして本格的な活動を始めた。戦前より、伊賀の西山窯でデザイン指導をした日根野は、小森忍とともに佐那具陶磁器研究所(1941 年-1943 年)や島ヶ原陶器(株)にて磁器製作に携わる。
 戦後はフリーのデザイナーとして活躍を始め、京都、信楽、瀬戸、美濃、常滑など多くの陶磁器産地でデザイン指導を行うなど、昭和59 年(1984 年)に亡くなるまで、陶磁器デザインの先駆者として大きな足跡を残した。


絵皿
とっくり
魚の絵皿
茶碗展示
小物展示

開催期間

2024年4月13日 土曜日 ~ 5月6日 月曜日・祝日

※開館時間は午前10時から午後4時30分(入場は午後4時まで)

※火曜日は休館です


場所

観覧料

一般 300円 高校生以下無料


日根野作三展 チラシ

関連イベント

ギャラリートーク「伊賀における制作」  【要予約(観覧料必要)】

  日時 : 4月20日 土曜日  午後1時30分~

  場所 : 伊賀市ミュージアム青山讃頌舎 展示室

  講師 : 三重県立美術館 学芸員 高曽 由子さん

  定員 : 15名


ギャラリートーク「思いつくままに」  【要予約(観覧料必要)】

  日時 : 4月27日 土曜日  午後1時30分~

  場所 : 伊賀市ミュージアム青山讃頌舎 展示室

  講師 : 陶芸家 小島 憲二さん

  定員 : 15名


日根野正美代の茶盌を中心に聴樹庵「茶」を嗜む  【要予約】

日根野正美代の創作茶盌の中からお好きな茶盌を選んで、気楽にお抹茶一服を召しあがれ。


  日時 : 5月3日 金・祝日、 4日 土・祝日、 5日 日・祝日

        各日、午前10時~、11時~、午後1時~、2時~

  場所 : 伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎 茶室「聴樹庵」

  定員 : 各回 8名

  呈茶代: 400円(抹茶、お菓子)


お申込み・受付

  受付開始 : 3月23日 土曜日 午前10時から

  申込み先 : 青山ホール 電話 0595-52-1109

        

問い合わせ

(公財)伊賀市文化都市協会    電話:0595-22-0511

伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎   電話:0595-52-2100